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阿川大樹『終電の神様』 電車は今日も人生を運んでいる

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この本はこんな人に読んで欲しい!

〜ミナトの評価〜

✔ 毎日の出勤に電車を利用する人

✔ 短編作品が好きな人

✔ 読書に長時間の集中力が続かない人


終電の神様 (実業之日本社文庫) [ 阿川大樹 ]

内容紹介

あと一本前に乗ってたら―― 胸にじんわり。電車から始まる人生の謎。
通勤電車は謎と奇跡を乗せて――父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人――
それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。
この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして……。
あたたかな涙と希望が湧いてくる、傑作ミステリー!
「あぁ・・・あともう少し早い電車乗れば良かった・・・」という経験はありませんか?
人身事故や天災での遅延や運休、あの時もう少し早く行動できていれば・・・
実際、突然起こってしまうものを後になって後悔したところで何も変わらないものではありますが、思ってしまうものですよね。
今回紹介する阿川大樹終電の神様は、突然起こる遅延などによって人生が大きく左右されてしまう話や、電車をみると思い出してしまう過去がある話など様々なストーリーが書かれている短編小説となります。
目次 <終電の神様>
  1. 化粧ポーチ
  2. ブレークポイント
  3. スポーツばか
  4. 閉じない鋏
  5. 高架下のタツ子
  6. 赤い絵の具
  7. ホームドア
短編概要 <終電の神様>
1話、化粧ポーチ
人身事故によって止まった満員電車で男性のいやらしい視線に・・・
恋人との愛情を感じる話。

2話、ブレークポイント
納期に終われるITエンジニアの話。
社長から突然の命令「休むという仕事をしろ。これは業務命令だ」

3話、スポーツバカ
彼氏に別れ話を切り出そうする女性。
最後に彼に会いに行こうとするが遅延によって予定通りにいかず・・・

4話、閉じない鋏
理髪店を営む父親の危篤を知らせる連絡が入り、急いで電車で向かうが、乗車した電車に突然の停止信号が・・・

5話、高架下のタツ子
停止した電車の中にいる男性と、その停止した電車を高架下から見上げる女性の話。電車を見ると、あることを思い出してしまう女性に出会い話を聞いているうちに・・・

6話、赤い絵の具
美大に通う女性が、ある日色が足りないことから自分の血で色を補った。
血が想定よりも多く出てしまったことによって病院に運ばれてしまい、周りからは自殺未遂と疑われる。
勘違いした男性は駅のホームで・・・

7話、ホームドア
長年駅のホームにあるキヨスクで勤めている女性。
あの日自分を救ってくれた声しか覚えていない男性を今でも探しているが・・・

電車には乗ったことがない



だろうね。ネズミ君は遠くまで用事とかもなさそうだもんね。僕はたまに電車を利用するけど遅延は本当に勘弁して欲しいよ・・・



遅延勘弁して欲しいなら、元から電車に頼らずに裏道を使うんだよ。自分の足で進むんだ



僕らより相当広いテリトリーを人間たちは回るから電車は必須なんだよねぇ。その必須のものが突然止まったりするんだからどうしようもないんだもんね



10分前行動じゃ全然足りないんだよ・・・
大事な予定がある時は何があるかわからないから1時間前に出る覚悟をしていないといけないと感じるね・・・


読んだ人のレビュー
引用元:amazon

子供の頃から乗っている小田急線は、昔はめったにダイヤが乱れたりしなかった。
それがいつの頃からか、頻繁に止まるようになった。「お客様の人身事故で・・・」
その定型句が何を意味するのかみんな分かっているけれども、薄暗い世情の「よくある事」として
自分にも世間にも、あきらめのようなやるせなさと一緒に染み込んでいたのかもしれない。

けれどこの本を読んで、その「染み込み」がちょっと薄れたと思う。
ありがとう。



読みながら、読み終ってから、じわじわと感動が押し寄せてくる短編集。
久し振りに良い作品に巡り会えて、嬉しかったです。



同じ電車の関係でそれぞれの物語が作られていく。
個々の物語が繋がるものもあり読んでいて感動できる作品でした。
ドラマとかでもぜひやって欲しいです。


終電の神様 (実業之日本社文庫) [ 阿川大樹 ]

阿川 大樹

あがわ たいじゅ


1976年に東京大学在学中に同じ演劇研究会に所属していた野田秀樹らと劇団夢の遊眠社を旗揚げした。
同劇団の専属作曲家なったのち、日本電気、アスキーなど電機メーカーを渡り半導体技術者になった。
そして1989年、半導体関連の企業をほか6人とアメリカ合衆国カリフォルニア州創立させたが同社は1997年に解散したため、著作活動を再開。
1999年、『天使の漂流』で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞。
2005年、『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、同作にて小説家デビュー。
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森山ミナト(minato moriyama)

現在、フリーランスで自由な生活を送る25歳。趣味の旅行と読書に没頭の日々。社会人からフリーランスを目的としている人を応援しています。お問い合わせ等はTwitterやメールよりお待ちしております。※メールアドレスはツイッタープロフィールに記載されております。

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