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伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集

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この本はこんな人に読んで欲しい!

〜ミナトの評価〜

✔ いつもの日常にほんの少しの幸せを感じたい人

✔ サクッと読める短編小説が好きな人

✔ 斉藤和義が好きな人(本人も登場します)


内容紹介

ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。
奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL……。
情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ! !
伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説!
あなたは、ほんの小さな出来事で人生を大きく揺るがした経験がありますか?
本作、伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』は短編小説です。
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL。
人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。
でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。
些細なきっかけで様々なストーリーが展開され、読んでいると不思議と笑みが溢れるような作品です。
短編小説ではありますが、さすが伊坂と言わずにはいられないような伏線回収が読者に小さな幸せを与えてくれます。
目次 <アイネクライネナハトムジーク>
  1. アイネクライネ
  2. 登場人物 あらすじ
  3. ライトヘビー
  4. 登場人物 あらすじ
  5. ドクメンタ
  6. 登場人物 あらすじ
  7. ルックスライク
  8. 登場人物 あらすじ
  9. メイクアップ
  10. 登場人物 あらすじ
  11. ナハトムジーク
  12. 登場人物 あらすじ
登場人物 <アイネクライネナハトムジーク>
  1. アイネクライネ
  2. 佐藤<主人公>
    藤間<システム管理者>
    アンケート回答者の女性<映画では「本間紗季」>
    相沢めぐみ<職場の5歳年下の女性>
    課長<職場の課長>
    織田一真<織田夫婦の夫>
    織田由美<織田夫婦の妻>
    織田美緒<織田夫婦の娘>

  3. ライトヘビー
  4. 美奈子<主人公/美容院の店員>
    板橋香澄(かすみ)<美容院の客>
    小野<ウィストン小野/日本ヘビー級選手>
    山田寛子(ひろこ)<ヘヴィメタバンドのファン>
    日高亮一<ヘヴィメタバンドのファン>
    齋藤<1回百円のメロディ売り/斉藤和義>
    織田由美「1.アイネクライネ」

  5. ドクメンタ
  6. 藤間<主人公>「1.アイネクライネ」
    免許センターの女性
    相沢めぐみ「1.アイネクライネ」
    課長「1.アイネクライネ」
    佐藤「1.アイネクライネ」
    ウィストン小野「2.ライトヘビー」

  7. ルックスライク
  8. 久留米和人<主人公>
    織田美緒<同級生>「1.アイネクライネ」
    深掘先生<英語の先生>
    笹塚朱美(あけみ)<若い女>
    邦彦(くにひこ)<若い男>

  9. メイクアップ
  10. 窪田結衣<主人公>
    佳織<結衣の同期>
    山田寛子<上司>「2.ライトヘビー」
    小久保亜季<クライアント>
    辻井<合コンにきた男性>

  11. ナハトムジーク
  12. 美奈子「2.ライトヘビー」
    小野学「2.ライトヘビー」
    板橋香澄「2.ライトヘビー」
    オーエン・スコット<小野学の対戦相手>
    織田由美「1.アイネクライネ」
    織田一真「1.アイネクライネ」
    織田美緒「1.アイネクライネ」
    佐藤「1.アイネクライネ」
    課長「1.アイネクライネ」
    藤間「1.アイネクライネ」
    藤間亜美子<織田美緒の同級生>
    織田一樹<織田夫婦の息子>
    少年
    女子高生
あらすじ <アイネクライネナハトムジーク >
  1. アイネクライネ
  2. 佐藤の先輩社員であり、システムのセキュリティ管理である藤間が、あることをきっかけにサーバーのハードディスクを破損させてしまった。
    慌てた佐藤は持っていた缶コーヒーを運悪くバックアップが取ってあるテープ媒体に零してしまい、
    課長より責任として、定時後に残業代なしの街頭アンケート作業を命じられる。
    藤間の気が動転してしまった理由、世界ヘビー級タイトルマッチ、手にマジックで「シャンプー」の文字を書いている女性、バズ・ライトイヤー!?
    小さなきっかけが素敵な奇跡を起こす。

  3. ライトヘビー
  4. 美奈子が働く美容室に二年前から通っている板橋香澄に「彼氏がいないなら弟はどう?」と進められる。
    美奈子は断ったのだが、その後知らない番号から1通の着信があり応答すると、香澄の弟からだった。
    弟も姉の香澄から「重要な指令があるから電話をして」と言われて電話をしたらしい。
    ウィストン小野のタイトルマッチで優勝したら告白するという男性。他力本願じゃないかと毛嫌う美奈子。通話を切る直前のゴキブリ。
    名前も知らない通話相手、1回百円のメロディ売りである齋藤和義、衝撃の結末にあなたも騙される。

  5. ドクメンタ
  6. 仕事は几帳面で信頼の厚い藤間だが、プライベートはだらしなく、それがきっかけで妻と子供は家を出て行ってしまった。
    だらしない性格は簡単には治らず、5年に一度の免許更新もギリギリになって行うという始末。
    そんななか似たような状況の女性と免許センターで出会う。
    ミッキーマウスの気持ちがわかる課長。5年に1度だけ会える女性。通帳の貴重。
    プライベートだからといってだらしないままではいけないと痛感する作品。

  7. ルックスライク
  8. 久留米和人と織田美緒、笹塚明美と邦彦。
    2つの学生生活が交互に描かれている作品。全く繋がりのないストーリーが最後に一つの話に繋がる。
    久留米和人は父親と容姿が似ていて「ああはなりたくない」と思っているが、
    容姿が似ていたことがきっかけで、上級生や同級生の間で注目を浴びている美人の織田美緒とパトロールをすることになる。
    読んでいくうちにそれぞれのストーリーの繋がりが見えてきて、最後は答え合わせのようにページをめくりたくなる作品。

  9. メイクアップ
  10. 化粧品会社で働く窪田結衣は、容姿が現在と学生の頃を比較しても別人のようになった。
    メイクの力もあるが、学生のころは全体的に丸く、いじめを受けるほどの容姿だった。
    仕事でクライアント面談を行うことになり、訪れた会社で過去に自分をいじめてきた張本人である小久保亜季に遭遇する。
    過去との容姿の違いもあり今のところバレていないが、いつバレるかもわからない。
    そんな状況で同期である佳織に相談すると「復習」を考案される。

  11. ナハトムジーク
  12. 日本ヘビー級タイトルマッチで日本初の優勝者ウィストン小野の攻防戦が2ヶ月後に迫っている。
    取材や練習で多忙の小野だが、美奈子と仙台に観光で訪れた。
    美奈子の同級生である織田由美に会いたくなり織田夫婦の家に向かっている途中、道を聞いた少年に無視される。
    後ほど無視をした少年と再開するが、こんなガタイのいい男を無視できるなんてすごいなと理由を確認するとあることが判明する。
    前後する時間軸の中で様々な繋がりや理由が判明し、最後に収束する一気読み間違いなしの内容。
印象的なセリフ <アイネクライネナハトムジーク >
  • 「あれきり音信不通で、ぱったり縁が切れたと思ったからさ、電話でも何でも繋がっていたのは嬉しいよ」/アイネクライネ_藤間 P40

  • 「ハプニングだよ、ハプニング。だけど、すげぇよな。俺、すげぇよかった。これで、俺と彼女の繋がりは、ベリーベリーストロングになったわけだからよ」/アイネクライネ_織田一真 P48

  • 「あの、変な旦那も、今となっては、スイカにつける塩みたいに見えるようになったよ」/ライトヘビー_美奈子 P80

  • 「何でも血液型のせいにする奴を、俺は嫌いじゃないぞ」/ドクメンタ_課長 P120

  • 「藤間さんも、貴重しろ、と奥さんにしつこく言われたら、気をつけたほうがいいですよ」/ドクメンタ_免許センターの女性 P142

  • 「あの、こちらの方がどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言ってらっしゃるんですか」/ルックスライク_邦彦 P153

  • 「前にも言ったけれど、わたしたちはプレゼンしてもらう側なんだからね。嫌な言い方をすれば、あちこちから求婚される姫のような」/メイクアップ_山田 P233

  • 「あそこで、まだ諦めるのは早いです。と言える久留米はいい奴だと思ったよ」/ナハトムジーク_織田美緒 P278

  • 「藤間さん。あいつにおっさんって言われちゃいました。まだ二十七なのに」「さん付けなんだから、まだいいじゃないか」/ナハトムジーク_佐藤 and 藤間 P291

恋愛のストーリーだなんて伊坂幸太郎にしては珍しいねぇ



だな。伊坂は殺し屋とか暴力が目立つ作品が多いもんな



もちろん穏やかな作品もたくさんあるけどね。伊坂幸太郎のすごいところは殺人の話でも穏やかに読み進められる内容にするところだよね



それはすごく共感できる。そんな伊坂が恋愛ものを書いたら、当然究極に穏やかな雰囲気の作品が完成するよな



穏やかだったね。アーティストの齋藤和義さんも出演してるし、「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ」って歌も歌ってくれてるくらいだもんね。


読んだ人のレビュー
引用元:amazon

ふつーの生活の中にあるドラマにささやかなガッツポーズしてしまいました。


斉藤さん本人も登場するし、あたかもコラボ?と思えるストーリー。
関係無いようなそれぞれの物語が、お約束通り、最後には 見事に完結に向けて進んでいきます。
数ある伊坂氏の小説のなかでも、特に好きな物語です。



特別にドラマチックな出来事は起こらない。日常はそういうもんだ。でもそれは本人が気付いてないだけで他人から見たら充分ドラマチックな事は日常にもある。それは人との出会いだ。
この本はそんな人との出会いが日常を豊かにしてくれるって事に気付かせてくれる良作だと思う。


伊坂 幸太郎

いさか こうたろう


1971年千葉県生まれ。
東北大学法学部を卒業後、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。
04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、『死神の精度』で日本推理作家協会賞短編部門、08年『ゴールデンスランバー』で山本周五郎賞と本屋大賞、14年『マリアビートル』で大学読書人大賞を受賞。
他の作品に『AX』『サブマリン』『陽気なギャングは三つ数えろ』『火星に住むつもりかい?』『ラッシュライフ』『重力ピエロ』『首折り男のための協奏曲』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。
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森山ミナト(minato moriyama)

現在、フリーランスで自由な生活を送る25歳。趣味の旅行と読書に没頭の日々。社会人からフリーランスを目的としている人を応援しています。お問い合わせ等はTwitterやメールよりお待ちしております。※メールアドレスはツイッタープロフィールに記載されております。

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